木材防腐処理Preservative treatment
木材防腐塗布加工とは
無処理の乾燥させた木材を薬液槽に浸し、木材の表面に薬液をとふさせる手法です。
塗布加工することにより、木材の耐久性や防腐効果を高めます。
【薬液の種類】クレオトップ
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- クレオトップ
- 防腐・防カビ薬剤をベースとした瀝青系油剤の木材防腐剤です。クレオトップで塗布処理された木材は、ブラウン(こげ茶色)に着色され、従来使用していたクレオソートのような 強烈な臭気ではなく低臭性です。
- クレオトップ塗布加工の注意点
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- ※クレオトップはクレオソート油を一切使用しておりません。
- ※木材の樹種、材質によっては着色具合が異なります。
丸公の防腐工場は
AQ認証防腐工場です。
- AQ「優良木質建材等認証制度」とは?
- AQ認証とは、(財)日本住宅・木材技術センターが行っている優良木質建材等認証の通称で「Approved Quality」の頭文字をとったものです。 多様化・高度化する消費者のニーズに迅速に対応するため、新しい技術によって生まれた新製品について㈶日本住宅・木材技術センターが客観的に評価し、 認められた製品にAQマークをつけることが許されています。
木材防腐防蟻加圧注入とは
無処理の木材を注薬管と呼ばれる注入管に搬入し、圧力をかけて木材の深部まで薬液を浸透させる手法です。
加圧注入させることにより、木材の長期間の耐久性を高め、防腐防蟻効果が期待できます。
【薬液の種類】タナリスCY注入加工・モクボーAAC加工 2種
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- タナリスCY注入
- 銅を主成分とし、アゾールを補助殺菌剤とする銅・アゾール系の木材保存剤です。タナリスCYで加圧処理された木材は、モスグリーン(緑色)に着色され、 溶剤には無臭性のアミンを使用していますので、気になる臭いもありません。表面のベタつきもなく、無処理木材と同様に塗装・接着などの加工が可能です。
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- モクボーAAC
- 防腐防蟻に優れた、安全性の高いDDAC(ジデシル・ジメチル・アンモニア・クロライド)を主成分とし、これに安定剤等を配合した加圧注入用の木材保存剤です。 モクボーAACで加圧処理された木材は、無色透明に着色され、気になる臭いもありません。表面のベタつきもなく、無処理木材と同様に塗装・接着などの加工が可能です。
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Step 1
- 前排気
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注薬管に乾燥した木材を搬入し、缶内を真空状態にします。
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Step 2
- 缶内薬液充填
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注入缶内に薬液を充満させます
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Step 3
- 加圧・注入
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圧力をかけて木材の深部まで薬液を浸透させます。
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Step 4
- 後排気
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薬液を注薬缶内から薬液タンクに戻し、再び缶内を真空にして、木材の余分な薬液を排出します。
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Step 5
- 乾燥・養生
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加工・注入された木材を乾燥し、養生期間を経て製品として出荷されます。
- 木材防腐の加圧注入を行うにあたっての注意点
- はじめて木材防腐防蟻加圧注入をご利用になられるお客様は、以下の注意点をお読みください。
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- ※注入依頼のみのお客様は、持込・引取とさせていただきます。
- ※注入可能なサイズは長さ7m、梱包の際は900mm×900mmでお願いします。
- ※梱包の際は桟入れて頂くと、より注入が入りやすくなります。
- 注入証明書について
- タナリスCY・モクボーAACの加圧注入をした際に注入証明書が必要の際は発行手数料がかかります。(2019年5月1日ご依頼分より)
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○ 注入証明書 300円(一窯分)
○ 注入証明書(写真付) 400円(一窯分) -
- ※写真が必要の際は事前にお伝えください。
- ※基本的に郵送・手渡し・納品時のお渡しになります。(特定の配送等でのご希望の場合は別途手数料がかかります。)
- ※修正の際は、同額の手数料を頂戴したいと存じます。
- ※紛失等で再度、同内容の郵送をご希望の場合は送料代を頂戴させて頂きます。
気になる!防腐加工のQ&A
- 安全なの?
- はい。人に無害で環境への配慮と安全性に優れ、無処理材と同様に安心してお使いいただけます。
- 効力は?
- 大きいです。JISや日本木材保存協会規格に合格しており、従来の防腐防蟻剤に劣らない効力を持っています。
- 持続性は?
- あります。加圧注入処理することにより、深く浸透、定着し雨水によって容易に容脱することなく、長期間安定した効力を発揮します。
- 償却は?
- できます。無処理材同様、焼却に際しては、有毒ガスの発生がなく、灰中にも有害物が残存しません。